すわすわ(読み)スワスワ

デジタル大辞泉 「すわすわ」の意味・読み・例文・類語

すわ‐すわ〔すはすは〕

[感]
相手に警告するときに発する語。そらそら。さあさあ。ほらほら。
「―只今指し殺さんとて」〈盛衰記一九
驚いたときに発する語。あれあれ。
「―動くぞ、祈れただ、引けてんでんに」〈謡・道成寺

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精選版 日本国語大辞典 「すわすわ」の意味・読み・例文・類語

すわ‐すわすはすは

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 水などを飲むときの音を表わす語。
    1. [初出の実例]「御盥にみづから水を入させ給て、たまはせければ、うちうつぶきて、よによげにすはすはとみなのみてけり」(出典:古今著聞集(1254)一七)
  3. 滞りなく軽やかに物を切るさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「すっぱり、すっぱり、すはすはすはと作て生姜酢きずきずとあへ」(出典:波形本狂言・鱸庖丁(室町末‐近世初))
  4. 物が軽く何かに当たるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「毛の中より松茸の大きやかなる物の、ふらふらと出で来て、腹にすはすはとうちつけたり」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一)

すわ‐すわすはすは

  1. 〘 感動詞 〙
  2. 相手に警告するときにいう語。そらそら。
    1. [初出の実例]「すはすは只今指し殺さんとて、腹に刀をひやひやと差し当てたり」(出典:源平盛衰記(14C前)一九)
  3. 驚いたときにいう語。あれあれ。
    1. [初出の実例]「すはすは動くぞ、祈れただ、引けやてんでに、千手の陀羅尼(だらに)」(出典謡曲・道成寺(1516頃))

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