てんでん(読み)テンデン

デジタル大辞泉 「てんでん」の意味・読み・例文・類語

てん‐でん

《「手に手に」または「手手」の音変化か》
各自。めいめい。「てんでんが好き勝手にやっている」
その人自身。自分
「おれがことを古狸ふるだのきだといふけれど、―はおほかめだあ」〈滑・浮世風呂・二〉
[類語]各自一人一人めいめい各人面面てんでに各位

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精選版 日本国語大辞典 「てんでん」の意味・読み・例文・類語

てん‐でん

  1. 〘 名詞 〙 ( 「手に手に」の変化した語というが、あるいは「手手(てで)」の転じたものか )
  2. それぞれ。めいめい。おのおの。ひとりびとり。各人。各自。
    1. [初出の実例]「すはすは動くぞ、祈れただ、引けやてんでんに」(出典:謡曲・道成寺(1516頃))
  3. その人自身。自分。反射代名詞のように用いる。
    1. [初出の実例]「おれがことを古狸だといふけれど、てんでんは狼だア」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)

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普及版 字通 「てんでん」の読み・字形・画数・意味

】てんでん

あかよごれ。鮮明でないさま。晋・陸機〔文の賦〕如(も)しを失ひて後に會せば、恆(つね)に末を操(と)りて以て巓(いただき)に續ぐ。玄秩序(あやま)る。故ににして鮮(あき)らかならず。

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