スー・シティ(読み)すーしてぃ(英語表記)Sioux City

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スー・シティ」の意味・わかりやすい解説

スー・シティ
すーしてぃ
Sioux City

アメリカ合衆国、アイオワ州北西部、ミズーリ川に臨む都市。人口8万5013(2000)。ネブラスカ州サウスダコタ州、アイオワ州の3州と境を接する地点に位置し、広範囲にわたる陸上交通の要所である。商工業の中心地で、小麦トウモロコシを主とする農業および畜産業は全国的に知られ、大規模なウシブタの市場をもち、食肉類出荷工場やポップコーン蜂蜜(はちみつ)工場が多い。電気器具、農業機械、衣料工業も盛んである。ここを本拠地とするスー・シティ・オーケストラは幅広いファン層をもつ。モーニングサイド大学の所在地でもある。地名はアメリカ・インディアンのスー(ダコタ)にちなむ。

[作野和世]

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改訂新版 世界大百科事典 「スー・シティ」の意味・わかりやすい解説

スー・シティ
Sioux City

アメリカ合衆国アイオワ州西端部の都市。人口8万3876(2000)。ビッグ・スー川がミズーリ川に合流する地点に立地し,市名はスー・インディアンにちなむ。1854年にJ.K.クックが探検して町を建設,毛皮商人の基地となったが,60年代後半の蒸気船の溯航および鉄道の開通,さらにブラック・ヒルズにおける金鉱の発見によって人口が増加した。アイオワ,サウス・ダコタ,ネブラスカ各州にまたがる地域の卸売業牧畜食肉加工業,鉄道交通の中心地で,世界有数の酪製品工場,大穀物市場,はちみつの出荷でも知られる。
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