ずつ(読み)ズツ

精選版 日本国語大辞典 「ずつ」の意味・読み・例文・類語

ずつ づつ

〘副助〙 数量程度を表わす体言、またはそれに副助詞のついたものをうけ、量的に同一の割合、程度が繰り返されることを示す。中古から見られる。
伊勢物語(10C前)五〇「鳥の子を十づつ」
源氏(1001‐14頃)紅葉賀「やうやうすこしづつさはやい給ひける」
[補注]接尾語とする説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ずつ」の意味・読み・例文・類語

ずつ[副助]

[副助]数量・割合を表す名詞副詞、および一部助詞に付く。
ある数量を等分に割り当てる意を表す。「一人二本ずつ与える」「五〇人ずつのクラス編成」
一定量に限って繰り返す意を表す。「一ページずつめくる」「少しずつ進む」
[補説]「一つ」「二つ」の「つ」を重ねたものか。中古から用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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