最新 地学事典 「セクター構造」の解説
セクターこうぞう
セクター構造
sector structure ,sector zoning
鉱物が示す成長組織の一つで,結晶面に対応する結晶内部の領域ごとに化学組成や結晶構造,包有物の含有量,色,バイレフリンジェンス等が異なる分域構造のこと。英語ではsector zoningと表記する方が多い。化学組成による場合は,組成的セクター構造とも。成長面での非平衡度や成長速度の違いに起因する。火成岩では輝石,特にチタンオージャイトによく見られ,アワーグラス構造とも。変成岩では十字石やクロリトイド,紅柱石,緑れん石など,堆積岩では方解石やドロマイトに見られることがある。ざくろ石やダイヤモンド,長石,沸石,硫砒鉄鉱などでも見られることがある。
執筆者:廣井 美邦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

