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十字石 じゅうじせきstaurolite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

十字石
じゅうじせき
staurolite

FeAl4O2(SiO4)2(OH)2 。単斜晶系の鉱物。比重 3.65~3.77,硬度7~7.5。十字 (ギリシア語で stauros) 形の双晶が普通にみられるので,この名がある。広域変成帯中に産出し,変成作用の指標になる。

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百科事典マイペディアの解説

十字石【じゅうじせき】

結晶片岩,片麻岩などの広域変成岩中に多く産出する鉱物。赤褐〜黄褐色,透明〜半透明,ガラス光沢または樹脂光沢を示し,単斜晶系で,結晶は短柱状,ふつう十字形の貫入双晶を示す。

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世界大百科事典 第2版の解説

じゅうじせき【十字石 staurolite】

広域変成作用により生成する鉱物の一種。(Fe2+,Mg)4Al18Si8O46(OH)2の化学組成をもち,単斜(偽斜方)晶系に属する柱状結晶を示す。十字形の双晶を示すことが多く,その名の由来となる。暗褐~黄褐色を示すが薄片では無色~黄金色の多色性を示す。比重3.7~3.8,モース硬度7.5。泥岩などが中程度の広域変成作用を受けた場合に晶出し,クロリトイド,ラン晶石などと共生する。十字石はさらに絹雲母,緑泥石などに変質する場合が見られる。

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大辞林 第三版の解説

じゅうじせき【十字石】

鉄やマグネシウムなどを含むアルミニウムのケイ酸塩鉱物。単斜晶系。柱状の結晶をなし、しばしば十文字形の双晶を示す。暗褐色・黄褐色で、ガラス状光沢がある。広域変成岩中に産する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

十字石
じゅうじせき
staurolite

泥質岩起源の結晶片岩や片麻(へんま)岩中に、鉄礬(てつばん)ざくろ石、紅柱石、藍晶(らんしょう)石、珪線(けいせん)石などと産する鉱物。柱状の結晶をなすことが多く、しばしば直交(約90度)あるいは斜交(約60度)する貫入双晶をして十字形になることからこの名がある。日本では富山県宇奈月(うなづき)地方の雲母(うんも)片岩中に大きな結晶が多産する。また、火山岩の捕獲結晶としても産する。[松原 聰]

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