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用水量 ようすいりょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

用水量
ようすいりょう

灌漑水量と面積の関係を表わすもの。農業水利計画には欠くことのできない基本的事項で,耕地内で消費される正味の水量を純用水量,これに導水中の水路での損失量を含めたものを粗用水量といい,用水計画には後者が用いられる。用水量は次の方法で表示される。 (1) 流量で示す方法 河川,地下水,ポンプなど流水を水源とするとき,l/sec/ha または m3/sec/ha が用いられる。日本の熟田では毎秒 1m3の水量で 500~900haを灌漑することができ,これは 1.1~2.0 l/sec/ha に相当する。 (2) 水深で表わす方法 貯水池を水源とするとき,面積に関係なく,単に水深 (mm) で示す。この方法では mm/日で表示し,日本の水田は平均1日あたり 20mm程度,保水力のよい水田では1日あたり 10mm内外である。なお,一般の水量の表示も同様に,流量,または一定面積あたりの水かさで表示される。水路,河川などを流れる水量はある断面を一定時間に通過する水の体積で表わし,河川などの大きな流量は1秒間を単位に m3/sec (1m3の水の重さは 1tであるから t/sec と表示されることもある) で,ポンプなどの小さな流量は1分間を単位に m3/min で表示する。1日は8万 6400秒であるから1 m3/sec の水は,毎日8万 6400m3になる。普通の家庭で1日に使う水量を1人あたり約 200 l (0.2m3) とすると,これは 43万 2000人分の家庭用水となる。雨の量や水田の使用水量は一定面積あたりの水かさを,ミリメートル単位で表わす。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

用水量
ようすいりょう

作物の栽培期間中に、その畑へ灌漑(かんがい)する水量。河川、地下水、ポンプなど流水を水源とするとき、1ヘクタール当り1秒当りリットル数で示す。たとえば稲作水田では1.1~2.0リットル/秒/ヘクタールである。貯水池など静水を水源とするときは、面積と無関係に1日当り水深で示す。たとえば水田では10~100ミリメートル/日である。[星川清親]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の用水量の言及

【灌漑】より

…最近は畑地にも灌漑が積極的に導入され,効果をあげている。
【灌漑技術】
 灌漑する水量を用水量といい,圃場単位では面積当り水量としてmm/dの単位が用いられ,水源からの取水量や水路の流量ではm3/sの単位が多用される。水田灌漑と畑地灌漑では,方法,技術や用水量などに異なる点が多い。…

※「用水量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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