セザール

百科事典マイペディア 「セザール」の意味・わかりやすい解説

セザール

フランスの彫刻家。マルセイユ生れ。ヌーボー・レアリスムの活動に参加し,廃材廃品,廃棄物を寄せ集めて構成するジャンク・アートの先駆的アーティストとなった。初期にはフランスの彫刻家ジェルメーヌ・リシエ〔1904-1959〕の影響を受けた昆虫人体のブロンズ像を制作していたが,1950年代後半から,スクラップ工場で廃車圧縮した〈プレス彫刻〉を発表し始める。彼の指示によって配置され圧縮された車体は,塗装の鮮やかな色彩が意外な効果を見せ,金属の塊としての存在感を放つ。近年ではポリエステルを流して固め巨大な親指を制作するなど,素材と対象の結びつきの意外性をユーモラスに表現している。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セザール」の意味・わかりやすい解説

セザール
César

[生]1921.1.1. マルセイユ
[没]1998.12.6. パリ
フランスの彫刻家。本名 César Baldaccini。マルセイユ美術学校,パリのエコール・デ・ボザールで学ぶ。 1950年代後半は廃鉄を用いて動物や昆虫をかたどった作品を作っていたが,50年代末に,自動車のボディを圧縮して直方体にした『コンプレッション (圧縮) 』の連作を始め,Y.クラインアルマンらとともにヌーボー・レアリストの1人とされた。 1967年ポリウレタンの膨張力を用いた『拡張』のシリーズを始めた。親指を巨大化した作品などでも有名。

セザール

分譲マンションを主力とする不動産会社。1971年ジャパンプランニングセンターとして設立。1976年ジャパンプラン,1979年ジャパンビルと改称後,1984年社名をセザールに変更。地域密着,短納期をモットーにした家族向けマンションを首都圏に展開し急成長した。リゾートマンションや首都近辺のリゾートホテルにも進出。2003年東京地方裁判所に民事再生法適用を申請し,倒産

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