セベルツォフ(読み)せべるつぉふ(その他表記)Николай Алексеевич Северцов/Nikolay Alekseevich Severtsov

日本大百科全書(ニッポニカ) 「セベルツォフ」の意味・わかりやすい解説

セベルツォフ
せべるつぉふ
Николай Алексеевич Северцов/Nikolay Alekseevich Severtsov
(1827―1885)

帝政ロシア時代の進化学者。ボロネジ地主の家に生まれ、モスクワ大学で動物学を学んだ。卒業後は、中央アジア各地の調査旅行を続けながら研究に没頭した。ネコ科分類やマダガスカル類人猿などの研究で優れた論文を残している。ダーウィン説を受け入れながら種の変異性を重視し、その要因として環境の直接の影響を認めている点で、ダーウィンとは考えが異なる。ドン川の調査中に氷の融(と)けた川に落ちて、不慮の死を遂げた。

[大森昌衛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セベルツォフ」の意味・わかりやすい解説

セベルツォフ
Severtsov, Nikolai Alekseevich

[生]1827
[没]1885
ロシアの動物学者,探検家。中央アジアを幾度も旅行し,天山中央部,パミールの動植物を研究した。特に鳥類分布生態の研究はすぐれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android