山川 世界史小辞典 改訂新版 「セリム3世」の解説
セリム3世(セリムさんせい)
Selim Ⅲ
1761~1808(在位1789~1807)
オスマン帝国の第28代スルタン。ロシア‐トルコ戦争の敗北を契機に,本格的な国政改革に着手した。西欧式の新軍団(ニザーム・ジェディード)の設立をはじめ,軍事力の強化に重点を置いた。初めて西欧諸国に常駐大使を派遣するなど西欧モデルを積極的に取り入れたが,守旧派の反発を招き退位を余儀なくされた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報