日本大百科全書(ニッポニカ) 「セリモドキ」の意味・わかりやすい解説 セリモドキせりもどき / 芹擬[学] Dystaenia ibukiensis (Yabe) Kitag. セリ科(APG分類:セリ科)の多年草。茎は高さ30~90センチメートルで、乳頭状の短毛がある。葉は3回3出の複葉、小葉は卵状三角形、欠刻状の鋸歯(きょし)がある。花は白色で、7~9月、直径5~10センチメートルの散形花序に多数つく。果実は楕円(だえん)形で長さ約6ミリメートル、広い翼がある。中部から関東地方にかけての本州の日本海側の山地に生える。全体がセリに似るのでこの名がある。イブキゼリ、タニセリモドキともいう。[門田裕一 2021年11月17日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例