20世紀西洋人名事典 「セーラティーズデール」の解説
セーラ ティーズデール
Sara Teasdale
1884 - 1933
米国の詩人。
ミズーリ州セントルイス生まれ。
C.ロセッタの影響を受け、早熟な文学少女時代に飾らない詩風で「ドゥーズに寄せるソネット」(1907年)、「トロイのヘレン」(’11年)などの叙情詩集を発表。’17年「愛の歌」でピュリッツアー特別賞を受賞し、20世紀初頭における代表的詩人となる。また、詩人リンゼイの強引な求婚をのがれて、実業家と結婚したが、後に離婚。繊細な感受性の持ち主で、晩年は生への恐怖と情熱の間でさまよい、悩み、自らの命を絶った。最後の詩集「奇妙な勝利」(’33年)の表題には彼女の人生が象徴されている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報