日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソリチャ」の意味・わかりやすい解説
ソリチャ
そりちゃ / 鼠李茶
[学] Ceanothus americanus L.
クロウメモドキ科(APG分類:クロウメモドキ科)の落葉低木。高さ約1メートル。若枝は毛がある。葉は互生し、卵形または卵状長楕円(ちょうだえん)形で長さ3~8センチメートル、先はとがり、縁(へり)に不ぞろいの鋸歯(きょし)がある。葉表は暗緑色、葉裏は有毛または、ほとんど毛がない。7~9月、円錐(えんすい)花序を頂生または腋生(えきせい)し、小さな白色花を開く。北アメリカ中南部原産で、日本には昭和初期に花木として渡来した。英名をNew Jersey teaと称するが、アメリカの南北戦争のとき、この葉を茶の代用にしたという。なお、鼠李は同じくクロウメモドキ科ではあるが、ソリチャとは別属のクロツバラRhamnus davurica Pall.の中国名である。
[小林義雄 2019年12月13日]