タオユワン市(読み)タオユアン(その他表記)T'ao-yüan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タオユワン市」の意味・わかりやすい解説

タオユワン(桃園)〔市〕
タオユアン
T'ao-yüan

タイワン(台湾)北部にある直轄市。2014年12月にタオユワン(桃園)県から昇格した。旧桃園県桃園市である桃園区やチョンリー(中壢)区をはじめ 13の区(2025年現在)からなる。市庁所在地は桃園区。
北東はシンペイ(新北)市,南西はシンチュー(新竹)市,南東はイーラン(宜蘭)市とそれぞれ接する。シュエシャン(雪山)山脈が市域南東部の大半を占め,北西のタオユワン(桃園)台地を中心に市街地が広がり,タイワン(台湾)海峡に臨む。桃園の名は,清の乾隆年間に漢民族が入植し,一帯にモモの木を植えたことから呼ばれた,桃仔園が転じたものである。タンシュイ(淡水)河上流部のターハン(大漢)渓をせき止めたシーメン(石門)ダムは電力や水を供給し,繊維,セメント,小型機械製造などの産業を支える。粘土,鉄鉱石も採掘される。農地では米,チャ(茶),柑橘類などが栽培される。石門ダムやその周辺,および避暑地のチヤオパンシャン(角板山)は観光地。桃園台地の中央を鉄道と縦貫道路が通り,首都タイペイ(台北)市や外港のあるチーロン(基隆)市などの主要都市と結ばれる。海に面するターユエン(大園)区に台湾最大の台湾桃園国際空港がある。面積 1221km2人口 210万5780(2016推計)。

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