タオユワン台地(読み)タオユワンだいち(その他表記)Taoyuan plateau; Taoyuan taidi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タオユワン台地」の意味・わかりやすい解説

タオユワン(桃園)台地
タオユワンだいち
Taoyuan plateau; Taoyuan taidi

タイワン(台湾)北部,シュエシャン(雪山)山脈の西に接し,北はタイペイ(台北)盆地,南はシンチュー(新竹)平野の間に広がる台地新第三紀礫層が 20~30mの厚さで堆積し,その上に淡紅色のラテライト質砂泥層が載っている。新第三紀時代の地盤上昇によって形成された。台地上は平坦で水に乏しいため,中国の清代に入植した漢民族は随所にため池をつくり,農業用水として利用してきた。おもにチャ(茶)が栽培されたが,シーメン(石門)ダムなどの灌漑水利事業が進行し,稲作も盛んになった。大部分がタオユワン(桃園)市に属する。北東端のシンペイ(新北)市に属するクワンイン(観音)山は,タンシュイ(淡水)河を挟んでタートンシャン(大屯山)山地へと連なる景勝地で,中腹に千手千眼観世音菩薩で有名な凌雲禅寺がある。

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