世界遺産詳解 の解説 タブリーズのれきしてきバザールふくごうたい【タブリーズの歴史的バザール複合体】 2010年に登録された世界遺産(文化遺産)。イラン北西部、東アゼルバイジャン州のタブリーズに位置し、アーケードのような屋根で連結されたレンガ造りの建築物。バザールはイスラム文化圏で市場を意味し、これに多様な用途をもった施設が含まれている。タブリーズは古くから交通の要衝で、13世紀には周辺地域に知られるほど繁栄してサファヴィー朝の首都となった。文化的交流も盛んに行われ、歴史的バザール複合体はシルクロードの重要な商業地の一つであった。16世紀に首都の座を失うが、18世紀末までは商業の重要な地域であった。イランの商業と文化の伝統を示す事例の一つである。◇英名はTabriz Historic Bazaar Complex 出典 講談社世界遺産詳解について 情報