タブン(英語表記)tabun

翻訳|tabun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タブン」の意味・わかりやすい解説

タブン
tabun

有機リン系毒物で神経ガスの一種。毒性の強さでは VX,ソマン,サリンに次ぐが,開発されたのは最も早く,ヒトラー時代のドイツ。比較的簡単に合成でき,20℃で無色または淡黄色で無臭または弱い果実臭の液体。神経末端にアセチルコリンを蓄積することにより,筋肉の痙攣頻脈瞳孔縮小などの中毒症状を呈し,重症の場合には呼吸麻痺による窒息にいたる。イラン= イラク戦争で使用されたことで知られるが,日本でもオウム真理教が製造していたことから話題となった。

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