デジタル大辞泉 「タリアセン」の意味・読み・例文・類語 タリアセン(Taliesin) 米国ウィスコンシン州南部の町スプリンググリーンにある邸宅。1911年に建築家フランク=ロイド=ライトが設計し、別荘兼工房として建造。高さを抑え、水平の線を強調したプレーリー様式の作例の一。2019年、「フランク‐ロイド‐ライトの20世紀建築作品群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タリアセン」の意味・わかりやすい解説 タリアセンTaliesin and Taliesin West アメリカ合衆国の建築家フランク・ロイド・ライトが設計した 2ヵ所の住宅兼建築工房。タリアセン(タリアセン・イーストとも呼ばれる)とタリアセン・ウェストがある。タリアセンの名は,ライトの出自であるウェールズの 6世紀の詩人タリエシンにちなむ。タリアセンはウィスコンシン州スプリンググリーン近郊で 1911年に着工され,1914年と 1925年の 2度の火災に見舞われながら再建され,その後も建設が続行された。丘の頂の丸い芝生を取り囲んで樹木と建物が配された草原住宅風の建築である。タリアセン・ウェストはアリゾナ州スコッツデール近郊でライトや弟子たちの冬の家として 1937年に着工された。砂漠のなかに建ち,石,コンクリート,木材の特徴をそのままいかしている。2ヵ所ともライトの死まで増改築が続けられた。また,いずれも 2019年アメリカ国内の六つのライトの作品とともに世界遺産の文化遺産に登録。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報