ダロウェイ夫人(読み)ダロウェイフジン(その他表記)Mrs. Dalloway

関連語 意識

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダロウェイ夫人」の意味・わかりやすい解説

ダロウェイ夫人
だろうぇいふじん
Mrs. Dalloway

イギリスの女流作家バージニア・ウルフの長編小説。1925年刊。下院議員リチャード・ダロウェイの妻クラリッサの1923年6月のある日の生活が描かれる。その夜、彼女が催す夜会が作品のクライマックスであるが、準備に費やされた1日の間に彼女の心を通り過ぎる少女時代の思い出、死と肉体の消滅と生の肯定に至る思いを通して、ウルフの考える人間の真実の姿が示される。また、第一次世界大戦従軍中、戦争神経症に冒された青年セプティマス・スミスは、この同じ日に自殺するが、夜会の最中にこの話を聞いた主人公は、この青年との間に不思議な絆(きずな)を感じる。死の願望と生の肯定、人々を結び付ける夜会の世界と孤独な狂気の世界の結合がウルフの本質を示す。

[佐藤宏子]

『近藤いね子訳『ヴァージニア・ウルフ著作集3 ダロウェイ夫人』(1976・みすず書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

1 イソオウギガニ科のカニ。浅海にすみ、甲は丸みのある四角形で、甲幅13センチくらい。全体に黄褐色。甲の縁と脚に太いとげが多数ある。本州中部以南に産し、食用。2 ズワイガニの別名。鳥取・島根地方でいう...

松葉蟹の用語解説を読む