夜会(読み)ヤカイ

デジタル大辞泉 「夜会」の意味・読み・例文・類語

や‐かい〔‐クワイ〕【夜会】

夜、開かれる社交のための宴会。特に、音楽会舞踏会晩餐会など。
夜会巻き」「夜会結び」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「夜会」の意味・読み・例文・類語

や‐かい‥クヮイ【夜会】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夜間に行なう会合。夜の集会。また、夜の茶会
    1. [初出の実例]「夜会又は朝会の時、亭主迎に手燭を持て出」(出典:石州三百ケ条(1665)一)
    2. [その他の文献]〔稽神録‐一・金蚕〕
  3. 特に、夕食後に開かれる音楽会や舞踏会などの、西洋風の社交を目的とした会合。
    1. [初出の実例]「了りて別室に於て夜会を開かる」(出典:東京曙新聞‐明治一四年(1881)七月一一日)
  4. やかいむすび(夜会結)」「やかいまき(夜会巻)」の略。
    1. [初出の実例]「かの令嬢は、夜会に束ねた髪に鶸茶(ひわちゃ)リボンをして」(出典春潮(1903)〈田山花袋〉二)

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改訂新版 世界大百科事典 「夜会」の意味・わかりやすい解説

夜会 (やかい)

夜間に行われる会合,とくに明治以後西洋風の社交を目的として夕食後に開かれた会合をいう。《明治事物起源》によると,1879年にアメリカ大統領グラントが来日したおり,来賓をもてなすために工部大学校で数千人を集めて開かれたのが日本で初めての夜会とされている。その後,条約改正を目的として欧化主義の政策がとられ,83年に竣工した鹿鳴館を中心に内外の社交の場として夜会が頻繁に催された。夜会には音楽会,舞踏会,演劇仮装余興などが行われ,参加者は夜会服として男子は燕尾服,女子はイブニングドレスを着用するのが礼儀とされた。これによって上流婦人の洋装化が進み,筒長の手袋日傘がアクセサリーとして当時流行した。夜会に熱中した上流階級の極端な欧風化は,表面的な西洋の模倣にすぎず,批判を受けることになったが,服装などの風俗に与えた影響は少なくなかった。
宴会 →社交 →パーティ
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普及版 字通 「夜会」の読み・字形・画数・意味

【夜会】やかい

夜の会合。

字通「夜」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「夜会」の解説

夜会

赤川次郎の長編ミステリー。1997年刊行。

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