チェコ社会民主党(読み)チェコしゃかいみんしゅとう(英語表記)Ceská Strana Sociálni Demokracie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チェコ社会民主党」の意味・わかりやすい解説

チェコ社会民主党
チェコしゃかいみんしゅとう
Ceská Strana Sociálni Demokracie

チェコ左派勢力を代表する政党。 1878年ハプスブルク帝国時代にチェコ人による社会民主党として創設。両大戦期を通して連立政権をになった中道左派政党であったが,1921年に左派が分裂し共産党を結成してから勢力を弱め,48年共産党の政権掌握後は共産党に併合された。 89年共産党体制崩壊と同時に再結成。 90年選挙時は市民フォーラム内にとどまったが,その後独自行動をとるようになり,92年6月総選挙で初めて議席を確保。スロバキアとの分離に消極的な姿勢をとり続けたが,93年分離後初の議会で「チェコ」を党名に加えた。連立内閣には参加せず,保守系に対抗する左派勢力の役割を目指している。 96年5~6月の下院選挙では,前回の 16議席から 61議席へと4倍増の躍進をとげ,野党第1党の地位を築いた。 97年のクラウス内閣総辞職に伴う翌 98年6月の総選挙では,与党の市民民主党を破り第1党に躍進。同年7月,ミロシュ・ゼマン議長が新首相に指名され,単独による少数政権が発足した。

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