20世紀西洋人名事典 「チェリーモーニエ」の解説
チェリー モーニエ
Thierry Maulnier
1909 - 1988.1.9
フランスの評論家,作家。
南仏のアレ生まれ。
本名ジャック・ルイ・タラグラン〈Jacques Louis Talagrand〉。
卒業後は保守的な新聞に文学論、政治批評を寄稿する等新聞界で活動。伝統主義者で政治から文明を擁護するために、右翼団体「アクション・フランセーズ」に参加、反共の論客となるが、第二次大戦中右翼から離反、古典文学に傾倒し、格調ある文体で劇作でも活躍。「フランス詩入門」(1939年)、「ラシーヌ」(’35年)は原文鑑賞の名著であり、「ジャンヌとその審判者」(’49年)、「夜の家」(’53年)等の戯曲、評論「仮面の神」(’85年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報