ちっち蝉(読み)チッチゼミ

デジタル大辞泉 「ちっち蝉」の意味・読み・例文・類語

ちっち‐ぜみ【ちっち×蝉】

セミ一種体長はねの先まで3センチくらい。体は黒色褐色の紋がある。夏・秋に松林などでチッチッチッと続けて鳴く。北海道のものは近縁種エゾチッチゼミ 秋》

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精選版 日本国語大辞典 「ちっち蝉」の意味・読み・例文・類語

ちっち‐ぜみ【ちっち蝉】

  1. 〘 名詞 〙 カメムシ(半翅)目セミ科の昆虫はねを含めて全長約三センチメートル。沖縄を除く日本に産するセミ類中最も小さい。体は黒色で背面中央に暗黄色の二個の小斑点(はんてん)がある。はねは透明。八~一〇月頃松林などにみられ、チッチッチッと鳴く。南西諸島を除く日本各地に分布。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「蝉の小さなるものなりと或人いふ、ちっち蝉といふものにや」(出典:長塚節歌集(1917)〈長塚節〉明治三八年)

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