ちらつく(読み)チラツク

デジタル大辞泉 「ちらつく」の意味・読み・例文・類語

ちら‐つ・く

[動カ五(四)]
見えたり消えたりする。「まぶたに―・く面影
小さい光が瞬間的に強まったり弱まったりする。「気流のためか星が―・いて見える」
雪などがちらちらまばらに降る。「小雪の―・く日」
[類語]ぱらつくしぐれる降りしきるそぼ降る降りこめる降る降り募る降り込む降り籠められる降りみ降らずみ降り敷く降り積もる積もる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ちらつく」の意味・読み・例文・類語

ちら‐つ・く

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 ( 「つく」は接尾語 )
  2. 見えたり消えたりする。見えがくれする。また、目に浮かんだり消えたりする。ちらめく。
    1. [初出の実例]「所々露のちらちらちらつくは汗をかきたるたち葵かも」(出典:狂歌・後撰夷曲集(1672)二)
  3. 小さいものが細かくゆれ動きながら落ちる。雪などがちらちらと降る。
    1. [初出の実例]「雪のちらつく日に」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)
  4. 目がちかちかする。
    1. [初出の実例]「少しの酒で大層酔った、チラツク眼の故(せゐ)か知らぬが、何だかチラチラと雪が降るやうだ」(出典当世商人気質(1886)〈饗庭篁村〉五)

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