ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティレル」の意味・わかりやすい解説
ティレル
Tyrrell, Sir James
[没]1502.5.6. ロンドン
イングランド王リチャード3世の家臣。 1482年スコットランドとの戦いで功をあげバナレット勲位を得る。リチャード3世の命令を受けロンドン塔でエドワード5世と王弟リチャードを殺害したと伝えられるがこの点は不明。のちヘンリー7世に仕えたが,1501年サフォーク伯エドマンド・ド・ラ・ポールを保護してヘンリー7世の怒りを買い捕えられて,翌年処刑された。
ティレル
Tyrrell, George
[没]1907.7.15. ストーリントン
イギリスの神学者。アングリカン・チャーチからカトリック教会への改宗者として 1881年イエズス会に入り,91年司祭となる。初めトミズムに立って哲学を教えたが,次いで説教活動に転じ,大きな成果をあげた。やがて近代主義の立場をとったためイエズス会を離脱 (1906) ,自己の立場を熱烈に主張し,07年には教皇回勅に対する攻撃によって破門された。
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