テーブルタップ(読み)てーぶるたっぷ(英語表記)table tap

日本大百科全書(ニッポニカ) 「テーブルタップ」の意味・わかりやすい解説

テーブルタップ
てーぶるたっぷ
table tap

コンセントが2個以上連続した形状の屋内配線器具。3個口、4個口、5個口などがある。タップとは電気接続端子のことで、卓上で使用されることが多いことからこの名がある。コンセントの数が不足しているときなどに複数の電気器具をつないで使用することが多いが、1個のコンセントには1台の機器が原則であり、複数使用するときは許容電流に注意が必要である。屋内配線との接続は、コンセントから差込みプラグによりコードで行わなければならない。コードの断面積過電流による過熱の危険を避けるため1.25平方ミリメートル以上とされている。また、コードの長さは3メートル以下であることが望ましいと内線規程(経済産業省の「電気設備の技術基準の解釈」に記載された内容を具体的に定めた民間規程)に記されている。テーブルタップが接続される屋内配線は15アンペア分岐回路、または20アンペア配線用遮断器分岐回路とされているが、一般住宅のコンセント回路はすべてこの範囲に設備されているので、使用について家庭内での回路に問題はない。テーブルタップは、延長コードとあわせて「延長コードセット」として電気用品安全法が適用される特定電気用品であり、そのマークのあるものでなければならない。

[越野一二・市川紀充]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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