プラグ(読み)ぷらぐ(英語表記)plug

翻訳|plug

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プラグ」の意味・わかりやすい解説

プラグ
ぷらぐ
plug

電気回路の差込み接続に使用される配線器具プラグをプラグ受けに抜き差しすることによって、配線とコードまたはコード相互の電気的接続および断路を随時容易にできるようになっている。プラグは負荷側に、プラグ受けは電源側に接続するのが原則で、一般にはプラグ受けは機器または造営材に固定され、プラグはコードまたは移動電線の端末に装着される。電力線用では差込み受けはコンセントであり、コードの中間接続のコネクターではソケットとよばれ、無線用、電話用などの弱電回路ではジャックともいわれている。コード付きプラグは、一体成形のもののようにプラグを破壊しなければコードの取り替えができない構造としたものである。

 プラグ本体は磁器、ゴムまたは合成樹脂など、機械的特性に優れ吸湿の少ない絶縁物でつくられている。導電部分の電極金具は銅または銅合金が用いられ、ばね作用をする金具はリン青銅黄銅の類が使用されている。電力用のプラグで定格50アンペア以下のものは、電気知識の少ない使用者の安全のため電気用品安全法で特定電気用品の規制がある。

 ほかにプラグとよばれるものには、内燃機関の点火栓点火プラグ)がある。

[越野一二・市川紀充]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プラグ」の意味・わかりやすい解説

プラグ
plug

電気機器,測定器,電話交換機などの回線や回路をつなぐ器具。コードの先端に取付け,コンセントに差込むものを差込みプラグ (差込み栓,アタッチメント・プラグ) ,ソケットやレセプタクルにねじ込むものをねじ込みプラグ (スクリュー・プラグ) ,ねじ込み部とさし込み部が組合せてあり,両部分が分れるようになったものをセパラブル・プラグという。また電気通信回線や,機器装置の間で接続,切断のためにジャックと連結するプラグにも,差込み,ねじ込み,セパラブルの3方式がある。なおプラグは点火プラグをさすこともある。

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