コード(英語表記)code

翻訳|code

デジタル大辞泉 「コード」の意味・読み・例文・類語

コード(code)

規定。規則。特に、新聞社・放送局内部で設けた、準拠すべき倫理規定。「プレスコード」「放送コード
略号。符号。電信符号。暗号。「コードブック」
情報を表現するための記号や符号の体系。特に、コンピューターのデータ・命令などを符号で表現したもの。「漢字のJISコード
[類語](1規則決まり定め規定規程条規定則規約約束規準規矩準縄きくじゅんじょう規律ルール本則総則通則細則付則概則おきて/(2暗号符丁合い言葉パスワード

コード(cord)

細い銅線を束にし、ゴム・糸・ビニールなどで覆って絶縁した電線。屋内配線電気器具の接続などに用いる。
[類語]電線導線銅線回線配線高圧線架線ケーブルエナメル線ニクロム線

コード(chord)

和音2」に同じ。
翼弦

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精選版 日本国語大辞典 「コード」の意味・読み・例文・類語

コード

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] code )
  2. 法典。規則。〔外来語辞典(1914)〕
  3. 新聞、放送番組などの作成にあたっての、新聞社、放送局内部で準拠すべき倫理規定。プレスコード(新聞)、番組コード(放送)など。
  4. 電信符号。電報用の略号。
  5. コンピュータなどで、情報を表現するための記号の体系。

コード

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] chord )
  2. 楽器の弦。
  3. 和音。
    1. [初出の実例]「すっかり調律を終ってから、塵埃を払ひ、蓋をして、念の為に音階とコードを叩いて見て」(出典:備忘録(1927)〈寺田寅彦〉調律師)

コード

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] cord ) 細い銅線を束にしたものに綿糸、ゴム、ビニールなどを被覆した電線。おもに室内の電気器具の接続に用いる。〔舶来語便覧(1912)〕
    1. [初出の実例]「アイロンのコードをつなぎ」(出典:風ふたたび(1951)〈永井龍男〉こころの応接間)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コード」の意味・わかりやすい解説

コード
こーど
cord

電線の一種。細い導体(軟銅線で直径0.12~0.32ミリメートル)を多数(20~112本)撚(よ)り合わせ、導体断面積は0.5~5.5平方ミリメートルで、その上に天然ゴム、SBRスチレン・ブタジエンゴム)、クロロプレンゴムEPMエチレン・プロピレンゴムEPRとも略す)などのゴム、あるいはポリ塩化ビニルなどを被覆し、主として2本で1対にしてある。屈曲しやすく移動して使用でき、おもに屋内で使われる。交流300ボルト以下の小型電気機器に用いられるが、用途や構造によって次のようなものがあり、いずれもJIS(ジス)(日本産業規格)で定められている。

[佐久間照夫・大木義路]

ゴムコードrubber cord

屋内の吊(つ)り下げ灯などに用いられる。ゴムを絶縁体としているので、耐熱性はポリ塩化ビニルよりよいが、外部編組(へんそ)に綿糸を用いるため湿気に弱い。単心コードを撚り合わせた撚りコード、撚りコードの上に綿糸編組をした袋打ちコード、袋打ちコードの線心間に介在糸を入れて丸く仕上げた丸打ちコードなどがある。

[佐久間照夫・大木義路]

ビニルコードvinyl cord

扇風機や冷蔵庫など、屋内で使用する電気器具に用いられる。絶縁体にポリ塩化ビニルを使用しているので、着色が自由にできて外観が美しい。

[佐久間照夫・大木義路]

ビニルキャブタイヤコードvinyl cabtyre(cabtire) cord

絶縁体の厚さを0.6ミリメートルと薄くし、導体に絶縁体を被覆した線心を撚り合わせているので、可撓(かとう)性に富み、巻込型電気掃除機などの電源コードに使用されている。

[佐久間照夫・大木義路]


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改訂新版 世界大百科事典 「コード」の意味・わかりやすい解説

コード
cord

絶縁したしなやかな電線で,家庭用電気器具,小型電気機器を電源に接続する場合や屋内配線などに使用される。絶縁構成によりゴムコード,器具用ビニルコード,キャブタイヤコードなどがある(図)。ゴムコードは,導体上に天然ゴム,クロロプレンゴムなどを絶縁体とし,外部に紙,綿糸などの編組みを施したものである。耐熱性はビニルコードよりよいが湿気に弱い。ビニルコードは導体を塩化ビニルで直接被覆したもので,絶縁性に優れ,軽量で耐久性,耐油性,耐薬品性がよいので広く利用されている。キャブタイヤコードは,導体をゴム,塩化ビニルで絶縁したものを数本まとめて塩化ビニルなどで被覆したもので,耐水性,耐摩耗性がよいので,洗濯機や工業用機器に用いられる。導体はいずれも細い軟銅線を撚(よ)り合わせて屈曲性をよくしてあり,その断面積により許容電流が定められている。例えば,導体断面積0.75mm2で7A,1.25mm2で12A,2mm2で17Aである。
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百科事典マイペディア 「コード」の意味・わかりやすい解説

コード(情報)【コード】

情報を表現するための記号の体系。コンピューターでプログラムを作るときには命令や数値を文字によるわかりやすい仮のコード(擬似コード)で表し,これらは二進数字によるコード(機械語)に変換され機械に入れられる。暗号の場合でもコードとは一定の約束による符号を意味する。
→関連項目サブルーチンJava

コード(電気)【コード】

絶縁電線の一つ。2本1対の可撓(かとう)性の大きいもので屋内配線,小型電気機器の接続等に使用される。心線には細い軟銅線を撚り合わせたものを使用。紙,ゴムで絶縁し綿糸編組で被覆した袋打コード,ゴム絶縁してキャブタイヤゴムで被覆したキャブタイヤコードなどがあるが,塩化ビニルやポリエチレンで絶縁したビニルコードはよじれにくく耐老化性・耐水性がよく導線にめっきを必要としないなど利点が多い。
→関連項目電線

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「コード」の解説

コード

本来は、略号や符号、暗号を意味する。コンピューターで、データを表現するために付けられた符号のこと。データを符号に変換することをコード化(符号化)、あるいはエンコードといい、元に戻すことをデコードという。文字を置き換えた符号を文字コードといい、半角の英数字や記号は、ASCIIコードと呼ばれる。また、全角の漢字や記号には、JISコード、EUCコードなど複数のコードがある。これらのコード化した文字や記号をまとめたものを「コード体系」と呼ぶ。なお、プログラミング分野におけるコードとは、プログラムの構成要素を指し、プログラム言語で記述されたものをソースコードという。

コード (符号)

文字や記号、数字、項目などを識別するために付けられる符号のこと。符号を付けることを「コード化(符号化)」と言う。なお、JISコードのようにコード化した文字や記号をまとめたものは「コード体系」と呼ばれる。

コード (プログラム)

「ソースコード」のページをご覧ください。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コード」の意味・わかりやすい解説

コード
code

符号。電信,データ伝送およびコンピュータなどで,文字を表現するために用いられる一連の信号の組合せ。電圧の有無,電流の方向などの電気的状態を二進数の1と0に対応させ,その5~8個の組合せで文字を表現する。日本では電信用に6単位コードが使用されているほか,データ通信の情報交換用符号として,国際標準化機構 ISOの勧告に基づく7単位符号および8単位符号が日本工業規格JISに制定されている。

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岩石学辞典 「コード」の解説

コード

リップルに関するもので,流れの方向に隣接したリップルの谷と谷または峰と峰の間を測った水平距離[Allen : 1968].幾何学的にchordとは弦をいい,建築施工では桁をいう.同じような意味で様々な分野で用いられる語.

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音楽用語ダス 「コード」の解説

コード[chord]

和音のこと。2つ以上の音が同時に鳴ればそれは和音である。一般的には三和音(トライトーン)、7度が加えられた和音(7thコード)、長6度の音が加えられた(6thコード)、その他テンションを多く含んだコードなどがあげられる。

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パラグライダー用語辞典 「コード」の解説

コード

翼弦。 前縁と後縁を結んだ線。パラグライダーは中央が一番長く、翼端に行くに従い短く(小さく)なる。

コード

ラインのこと

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世界大百科事典(旧版)内のコードの言及

【暗号】より


【暗号形式】
 暗号がどのようなしくみになっているかを暗号形式という。暗号形式の分類の方法には,暗号の歴史的発展を基調としてサイファーcipher(単文字および文字群を原語とする暗号)とコードcode(単語などを原語として換字する暗号)とに大別するものと,暗号原理を換字式と転置式とに大別するものとの二通りがある。本項では日本で主流になっている後者の分類に従って説明する。…

【コミュニケーション】より

…20世紀末の今日,コミュニケーション技術はふたたび飛躍的発展の胎動を示しはじめ,コンピューターと通信技術の結びつきによる大量情報高速処理技術,いわゆる〈ニューメディア〉の実用化に社会の関心と期待が集まっている。
[コード]
 ある音声パターンや表情がなにを意味するかを解読したり,表出したりするためには,意味するものと意味されるものとを関係づけるコードcodeが必要である。この場合コードとは,情報の単位とその組合せが,いかなる意味と結びつけられているかという〈取決め〉である。…

【写真】より

…このわれわれが日々に接する写真というものは,はたしてどのような性格を持ったメディアなのか,そしてわれわれはそれをどのように読み,また読まされているのだろうか。 フランスの哲学者・記号論学者R.バルトは〈写真はコードのないメッセージである〉と定義した(《写真のメッセージLe message photographique》1961)。われわれは言語表現によってある現実を言語に移しかえる場合,その社会に流通する言語体系によって現実の一局面を切り刻み,それを音韻,形態,統辞,意味などさまざまなレベルでコード化することによってメッセージを形成する。…

【符号】より

…コードともいう。一般的には情報を表現する通報をある定められた記号列に変換する約束,あるいは通報と記号列の対応,このような記号列の集合などをいう。…

【和音】より

…楽音として音楽に用いられる音のなかで,異なった3個およびそれ以上の音が同時に響いたとき,これを和音(コード)という。2音のみの場合は音程というか,または和音のいずれかの音の省略と考える。…

【脈理】より

…〈すじ〉ともいい,ガラス製品の欠陥(欠点と呼ぶ)の一種。ガラス中のある部分の屈折率が,周囲の正常な屈折率からずれているために区別できるもので,組成の異なったガラス質が混入している現象である。脈理の原因としては,原料の混合不良,ガラス融解時における表面からの揮発成分の蒸発による組成変動,耐火物がガラス中に溶解すること,などが考えられる。屈折率変化がわずか0.0002程度でも肉眼で見分けられるが,化学組成にすると1%以下の変動によっても生ずるものなので,原因の究明が困難な場合もある。…

※「コード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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