20世紀西洋人名事典 「デイビッドマンロー」の解説
デイビッド マンロー
David Munrow
1942.8.12 - 1976.5.15
英国の古楽器演奏家,音楽学者。
ロンドン王立音楽院教授。
バーミンガム生まれ。
幼い頃からリコーダーに優れた才能を示した。18歳の時南米ペルーに渡り一年間の教師活動を行った際、南米各地の民族音楽と楽器に接し、民族音楽や古楽器研究の刺激となった。帰国後1961〜64年ケンブリッジ大学でダートに師事。その後バーミンガム大学で17世紀の音楽研究に従事。’67年ロンドン古楽コンソートを設立して活躍。’69年以来ロンドン王立音楽院リコーダー教授。又BBC放送の音楽解説、映画音楽などきわめて多彩で幅広い活動をおこなった。ずば抜けた音楽性と行動力をもち、豊かな創造力で中世・ルネサンスの音楽を再現し、若い聴衆の圧倒的な支持を受けた。レコードは最晩年の二作のデュファイのミサ「ス・ラ・ファス・エ・パール」と「ゴシック期の音楽」はレコード史に残る不滅の光を放っている。著書「中世・ルネサンスの楽器」(’76年)。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報