20世紀西洋人名事典 「トマスハーディ」の解説
トマス ハーディ
Thomas Hardy
1840.6.2 - 1928.1.11
英国の小説家,詩人。
ドーセット州ドーチェスター東郊ハイアー・ボガトン村生まれ。
父は建築家。1862年ロンドンに出て、教会修復専門の建築事務所に勤務する傍ら、詩作活動を行う。’67年健康を害して故郷に帰り、小説を書き始め、第2作の「非常手段」で作家として認められた。以後、「緑の木陰」(1872年)、「帰郷」(1878年)等の長編を次々と発表し、人気を博す。その後「日陰者ジェード」(1896年)などで結婚制度を否定し、新しい男女関係を大胆に描いたため、激しい非難を浴び、小説の執筆を断念。以後詩作に転じ、「覇王」(1903〜08年)など多くの抒情詩を発表した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報