トリゲモ(読み)とりげも

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トリゲモ」の意味・わかりやすい解説

トリゲモ
とりげも / 鳥毛藻
[学] Najas minor All.

イバラモ科の沈水性の一年草。草長20~30センチメートル。枝は二又状に分枝し、外側に反転する。茎葉は糸状、縁(へり)に微鋸歯(きょし)がある。雌雄同株。7~9月、葉腋(ようえき)に単性花を単生する。雌花は裸生。果実は長楕円(ちょうだえん)形、長さ約3ミリメートルの種子が1個ある。池沼水田の浅水中に生え、日本全土および温帯に広く分布する。

[大滝末男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリゲモ」の意味・わかりやすい解説

トリゲモ(鳥毛藻)
トリゲモ
Najas minor

イバラモ科の一年草。北半球の温帯に広く分布し,日本でも本州各地にみられる。池や沼の水中に沈んで生える。茎は細く,通常二叉に分枝し,長さ 30cmに達する。葉は線形で対生し,縁にとがった鋸歯がある。雌雄同株。夏,葉腋に花被のない淡緑色の小花をつける。

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