化学辞典 第2版 「トリニトロメタン」の解説
トリニトロメタン
トリニトロメタン
trinitromethane
CHN3O6(151.04).CH(NO2)3.ニトロホルムともいう.アセチレンに過剰の濃硝酸を作用させると,硝酸2分子の付加と1分子の置換でトリニトロアセトアルデヒドが生成し,さらにトリニトロ酢酸への酸化,脱炭酸によって得られる.無色の結晶.融点15 ℃,沸点46 ℃(2.9 kPa).1.469.pKa 約1.水に溶けて深黄色を呈する.25 ℃ 以上で分解し,急激に加熱すると爆発する.金属塩をつくる.わずかであるが眼や粘膜を刺激する.爆薬原料に用いられる.[CAS 517-25-9]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報