ドアの反乱(読み)ドアのはんらん(その他表記)Dorr's Rebellion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドアの反乱」の意味・わかりやすい解説

ドアの反乱
ドアのはんらん
Dorr's Rebellion

1841~42年アメリカ,ロードアイランド州で,選挙権を一定の財産所有者やその長男に制限していた 1663年のチャールズ2世による特許状以来の憲法に反対して,T.ドアを中心とするいわゆる「人民党」が起した反乱。彼らは白人男子普通選挙権を含む新憲法を制定 (1841) ,独自の政府を設立し,知事にドアを選んだ。次いで 1842年5月 18日州武器庫の占領を企てたが失敗し民兵軍に敗北した。ドアは 44年反逆罪で終身刑判決を受けたが,1年後釈放された。ドアの目的は 43年の新憲法制定によりほとんど達せられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android