ドックランズ(英語表記)Docklands

デジタル大辞泉 「ドックランズ」の意味・読み・例文・類語

ドックランズ(Docklands)

英国の首都ロンドン東部の再開発地域。テムズ川に面し、かつて造船所倉庫などの港湾施設があった。1980年代から1990年代にかけて行われたウオーターフロントの再開発により、オフィスビルショッピングモール、高級住宅が集まる場所になった。ロンドンドックランズ
オーストラリアビクトリア州の州都メルボルンの市街西部に位置する臨海地区。かつて港湾施設があったが、大規模な再開発が進められ、多目的スタジアム商業施設高層ビルなどが建設された。メルボルンドッグランズ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドックランズ」の意味・わかりやすい解説

ドックランズ
Docklands

イギリスの首都ロンドンの金融の中心地シティの東部,テムズ川北岸に沿った総面積約 22km2の大規模再開発地区。この地区は,19世紀から 20世紀半ばにかけてロンドンの荷役用ドックの拠点として活用されてきたが,水運から陸運への移行,船舶の大型化など物流の変化に伴い衰退してスラム化した。1981年サッチャー政権はその打開策として,ドックランズ開発公社を設立。税の減免,規制緩和を実施して企業の経済活動を支援する地域(エンタープライズゾーン)を設置し,基盤整備は公共,開発整備は民間が主導するかたちで再開発を進めた。開発の成功により,サッチャー政権の経済政策の象徴として,大都市中心部(インナーシティー)の再生策の成功例として,また国際的なウォーターフロント大規模再開発として世界的に注目された。開発地域はワッピング地区,サリードックズ地区,アイル・オブ・ドックズ地区,ロイヤルドックズ地区の四つに分けられ,ビジネス・住居・商業の複合都市としてそれぞれに特色をもつ。(→イギリス病

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