ドデカテオン(読み)どでかておん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドデカテオン」の意味・わかりやすい解説

ドデカテオン
どでかておん
[学] Dodecatheon

サクラソウ科(APG分類:サクラソウ科)の耐寒性多年草。北アメリカとアジアの山岳地帯の水辺草原に約50種分布する。鉢植え花壇、ロック・ガーデンに利用される。春、地下の根茎から出た葉叢(ようそう)の中心に花茎を抽出し、その先にシクラメンのように反転した花を多数散形状につける。花期後、地上部は枯れ、翌春まで現れない。よく栽培されるメアディア種は北アメリカ東部原産。葉に紫斑(しはん)があり、カタクリの葉に似るのでカタクリモドキともよばれる。5~6月、桃色の花を10~20花つける。

[植村猶行 2021年3月22日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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