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動力変成作用 ドウリョクヘンセイサヨウ

デジタル大辞泉の解説

どうりょく‐へんせいさよう【動力変成作用】

地下深部で岩石圧砕され、組織の変化をきたす作用。広域変成作用同義にも用いられた。

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百科事典マイペディアの解説

動力変成作用【どうりょくへんせいさよう】

地下深部での断層運動によって,付近の岩石が圧砕されると同時に再結晶する作用。この作用でできた変成岩を動力変成岩といい,ミロナイトが代表的。なお,地表近くで起こる断層粘土や断層角礫(かくれき)のできる作用は,動力変成作用には含めない。
→関連項目変成作用

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岩石学辞典の解説

動力変成作用

dynamic metamorphism, dynamometamorphism: もともとは低温で偏圧が作用して主として岩石を機械的に変形破砕する作用を意味した語で,圧砕岩(mylonite)の生成に対して用いられるものであったが,一般には高温条件の下の岩石に応力が働いて変形作用が行われる場合にも使われる.この場合には再結晶作用が行われ,片状構造が著しい変成岩が生成される[Harker : 1889, 渡辺編 : 1935].
動力変成作用は応力に支配された変成作用であるが,純粋の動力変成作用は少ない.応力の作用には多少とも熱変成作用あるいは熱水が伴われており,同時にかなりの静圧も加わっている.一般に動力変成作用は圧力の影響が強い場合の名称で,応力を主とするが温度による変化も伴われている.動力変成作用は広域変成作用の中の主要なものとして考えられているが同義ではなく,変成作用についての見方が異なっている.
一般に動力変成作用は造山運動や偏圧などに支配される過程を総合したもので,岩石が新しいものに変化するような温度条件下で十分に影響を与える作用である.低温では破砕や剪断による構造変化が著しく,高温では再結晶作用が顕著に働く.動力変成作用は高温条件では不明瞭となり,熔融するような条件になるにつれて次第に動力変成作用は起こらなくなる.ハーカーは純粋な動力変成作用に低温で強い機械的な力による岩石の変化を含めている[Harker : 1932].デイリーは動力変成作用を動力水変成作用(dynamohydral metamorphism)と動力熱変成作用(dynamothermal metamorphism)に区別した[Daly : 1917].圧縮変成作用(compression metamorphism)[Gümbel : 1888],変位変成作用(friction metamorphism)[Gosselet : 1883, 1884].
kinetic metamorphism: 熱と圧力の作用で広域的な剪断応力によって発達する変成作用[Ambrose : 1936, Scheumann : 1936].大きな化学的な再構築を伴わない変形作用で,圧砕変成作用(cataclastic metamorphism)と同義[Ramberg : 1952].岩石がその変位に伴って変形,破砕される作用をいう.歴史的には広域変成作用と同義に用いられてきた.再結晶作用はほとんど起こらない[片山ほか : 1970].

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世界大百科事典内の動力変成作用の言及

【変成作用】より

…このような変成帯をつくる変成作用を広域変成作用と呼ぶ。(3)動力変成作用 地殻のやや深い所では強い差応力のもとで岩石や鉱物が流動し変形する。このとき岩石はその元来の組織をくずし,多くは細粒の結晶の集合体となり,また一部の鉱物は引き伸ばされる。…

※「動力変成作用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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