ドミニカ革命党(読み)ドミニカかくめいとう(英語表記)Partido Revolucionario Dominicano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドミニカ革命党」の意味・わかりやすい解説

ドミニカ革命党
ドミニカかくめいとう
Partido Revolucionario Dominicano

略称 PRDドミニカ共和国政党。 1939年 J.ボッシュ主導で民主左派政党として設立。反共を基本路線に掲げるがアメリカの「新植民地主義」にも反発する姿勢をとる。 R.L.トルヒーヨ・モリナ暗殺後の 62年 12月に行われた大統領選挙で,亡命先から帰国したボッシュが当選するが,翌 63年9月軍部のクーデターで追放された。 70年,74年選挙はボイコットしたが,78年大統領選挙には保守系の A.グスマンが当選,国会選挙でも過半数を制してグスマン政権を発足させた。続く 82年大統領選挙でも左派の J.ブランコが勝利し大統領に就任した。だが 86年大統領選挙の候補選定をめぐり党内は分裂,M.アサール率いる右派は離党して新党を結成した。その結果,PRDはキリスト教社会改革党の J.バラゲルを支持することになり,86年,90年,94年と,連続してバラゲルを支えることになった。その間,94年5月に実施された上下院選挙では第1党の座を確保した。 96年6月に行われた繰上げ大統領選挙には PRDの独自候補 J.F.ペーニャ・ゴメスが立候補したが,決選投票ドミニカ解放党の L.フェルナンデス敗北。 98年5月の総選挙では上下院で圧勝し第1党に躍進した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android