ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
ぶらんこ
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揺動式遊戯器具の一つ。横木の両端を2本の綱で吊(つ)り、その横木に腰掛けて前後に揺り動かす形式が代表的である。箱型のもの、4本吊りで向かい合って座るもの、ロッグ・スイングとよばれる、子供たちが同時に数人から12、3人も乗って遊べるもの、ハンモック・スイング、チェア・スイング、パーク・スイング、クライミング・スイング、ロッカー・バイ・スイング、ローン・スイングなど種類がきわめて多い。
[山崖俊子]
古くは「ゆさはり」「ゆさぶり」、のちに「ふらここ」ともよばれた。揺れ動く状態を表したことばで、ポルトガル語のバランソbalancoが語源ともいう。古代ギリシアなどでは春が訪れると性的な生産の意味や豊作のまじないに、女性がこれに乗って動かす習俗があった。中国では春の季節、寒食(かんしょく)(冬至後105日目の日)に長い縄を高い木にかけ、横木の両端をその2本の縄で吊り、女子がこれに座し揺り動かして遊ぶ行事があり、唐時代には玄宗(げんそう)皇帝が羽化登仙(うかとうせん)(人間に羽が生えて仙人となり天に登ること)の感を味わうとの意味から「半仙戯」の名を与えた。朝鮮ではクネとよばれ、端午の日に女子の成年儀礼として行われる。日本にも渡来し、平安初期には宮中でも盛んに行われた。承平(じょうへい)年間(931~938)源順(したごう)の著『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』には「和名由佐波利(ゆさはり)、以綵縄(さいじょう)懸空中、以為戯也」とある。鞦韆(しゅうせん)、秋千とも書き、嵯峨(さが)天皇の『鞦韆』の詩にも当時の貴族階級の間での流行ぶりが示されている。江戸時代には一般に「ぶらんこ」とよばれるようになり、子供の遊び道具として普及した。俳句の季語としても扱われ、1829年(文政12)の『一茶句集』に「ぶらんこや桜の花を持ちながら」とある。明治期以後は体育具として西洋式のものが移入され、学校、遊園地などに設置された。さらに幼児向きの室内用のものなど各種がある。
[斎藤良輔]
…宮廷ではこの日端午扇と災をはらう玉枢丹という薬を臣下に下賜した。一方,古く〈馬韓伝〉の五月下種後の国中祭天の記事が示すように,現在でもこの日には各地で朝鮮固有の部落祭であるソナンダン(城隍堂)祭や石戦(石合戦),相撲,鞦韆(しゆうせん)(ぶらんこ),嫁樹等の祈豊的農耕儀礼が行われている。南朝鮮では旧暦8月15日の中秋節(秋夕)が重要視されるのに対して北朝鮮では端午節が最も重要な名節であり,各地で男子の相撲(シルム)と女子の鞦韆の大会が盛大に行われている。…
※「ぶらんこ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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