ドロホビチ(読み)どろほびち(その他表記)Дрогобич/Drohobych

デジタル大辞泉 「ドロホビチ」の意味・読み・例文・類語

ドロホビチ(Drohobych/Дрогобич)

ウクライナ西部、リビウ州都市。東カルパチア山脈の東麓、ドニエストル川沿いに位置する。同国西部の代表的な工業都市一つで、石油化学工業機械工業などが盛ん。木造の聖ユーリー教会をはじめ、15世紀から16世紀頃に建てられた歴史的建造物が残っている。ロシア語名ドロゴビチ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドロホビチ」の意味・わかりやすい解説

ドロホビチ
どろほびち
Дрогобич/Drohobych

ウクライナ西部、リビウ州の都市。カルパティア山脈東麓(とうろく)にあり、ドニステール(ドニエストル)川支流に沿う。人口7万9000(2001)。鉄道が通り近郊油田がある。精油、掘削機、石油化学、金属加工(自走クレーン、ガス器具)、製薬などの工場があり、リビウ(リボフ)工業大学分校、教育・石油工業などの専門学校が置かれている。1238年より知られる古都で、13~14世紀の物見櫓(やぐら)、木造の聖ユーリー教会(1654建立)などが残り、豊富な収蔵品で知られる歴史郷土博物館がある。

渡辺一夫

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