ドント‐しき【ドント式】
- 〘 名詞 〙 ( ドントはd'Hondt ) 比例代表制選挙における得票配分の計算方法の一つ。各政党の得票数を、いずれも、一、二、三…と一から順に整数で割ってゆき、その商の大きい順に当選を決める。小政党も不利にならないという利点をもち、参議院議員選挙の比例代表区はこの方式を採用している。ベルギーの数学者V=ドントが提唱。
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ドント式【ドントしき】
ベルギーの学者ドントVictor d'Hondt〔1841-1901〕が考案した比例代表制における議席の配分方式。各政党の得票数を1から2,3と順次自然数で割っていって,すべての政党の商(割算の答)のなかから大きい順に,当選者の数だけ印をつける。その印の数が各政党への議席配分数。日本では1983年の参議院の比例代表区においてこの方式が採用され,さらに1996年の衆議院の小選挙区比例代表並立制における比例代表区においてもこの方式が採用された。諸外国ではベルギー,スイス,ポルトガル等の例がある。この方式は大政党にやや有利な傾向があるとされている。
→関連項目参議院|通常選挙
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ドント式
ドントしき
d'Hondt system
比例代表制における議席配分に関する当選者の決定方式の一つ。各党の得票数を整数1,2,3…で順に割っていき,その商の大きい順に定数になるまで議席を与えていくもの。 1882年にベルギーの法学者 V.ドントが考案した。第2次世界大戦後からドイツはこの方式を用いており世界的にもよく知られた。ただし,大政党にやや有利といわれ,そのためドイツでは 1987年にニューマイヤー式に切替えている。日本では 82年の公職選挙法の一部改正の際にドント式が採用され,翌年の参議院議員選挙において初めて導入された。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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