通常選挙(読み)ツウジョウセンキョ

デジタル大辞泉 「通常選挙」の意味・読み・例文・類語

つうじょう‐せんきょ〔ツウジヤウ‐〕【通常選挙】

参議院議員任期満了により、定員半数改選するため、3年ごとに行われる選挙被選挙権は日本国民で満30歳以上。参議院議員通常選挙。参院選。→総選挙
[補説]議員定数は242(比例代表96、選挙区146)。選挙の期日は、原則として任期満了日の前30日以内と定められ、7月に行われることが多い。平成30年(2018)の公職選挙法一部改正に伴い、令和元年(2019)および令和4年(2022)の選挙で3(比例代表2、選挙区1)ずつ増え、議員定数は248(比例代表100、選挙区148)となる。比例代表選挙は原則として都道府県を一つの選挙区とする非拘束名簿式で行われる。1票の格差を是正するため、平成28年(2016)の通常選挙から、鳥取島根、および徳島高知は、それぞれ2県で1選挙区とする合区が導入された。令和元年(2019)の選挙から、政党は比例代表に「特定枠」を設けることができる。これは、政党が優先的に当選させる候補者とその順位を、他の候補者と区別して名簿に記載するもので、合区のため候補者を擁立できない県から優先的に議員を出せるようになる。

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精選版 日本国語大辞典 「通常選挙」の意味・読み・例文・類語

つうじょう‐せんきょツウジャウ‥【通常選挙】

  1. 〘 名詞 〙 参議院議員の任期満了に伴い、定員の半数を改選するため、三年ごとに行なわれる選挙。
    1. [初出の実例]「補闕選挙を行ふの時期及手続は通常選挙の例に同し」(出典:貴族院多額納税者議員互選規則(明治二二年)(1889)二四条)

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百科事典マイペディア 「通常選挙」の意味・わかりやすい解説

通常選挙【つうじょうせんきょ】

公職選挙法で参議院議員の任期満了に伴い3年ごとに行われる半数改選の選挙。任期が終わる日の前30日以内に行う。なお日本国憲法第7条4号にいう総選挙は,通常選挙を含むものと解されている。→拘束名簿式比例代表制ドント式

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知恵蔵 「通常選挙」の解説

通常選挙

総選挙」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「通常選挙」の意味・わかりやすい解説

通常選挙
つうじょうせんきょ

参議院議員の任期満了に伴う選挙。衆議院議員の場合の総選挙、地方議会議員の場合の一般選挙に相当する。参議院は衆議院と異なって解散制度がなく、議員の任期は6年であるが、3年ごとに議員の半数が改選されるので(憲法46条)、通常選挙は3年ごとに行われる。通常選挙は議員の任期満了前30日以内に行われ、その選挙の期日は、少なくとも18日前に公示しなければならない(公職選挙法32条)。

[三橋良士明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「通常選挙」の意味・わかりやすい解説

通常選挙
つうじょうせんきょ

参議院議員通常選挙」のページをご覧ください。

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