なせん(読み)ナセン

化学辞典 第2版 「なせん」の解説

なせん
ナセン
textile printing

浸染に対する染色用語でなっせんともいう.染料を含むのり液で被染色物を印捺後,適当な処理により染色の目的を達成する方法.元来,模様を現す染色法であるが,無地染めに利用することもある.のり液は染料,染料溶解剤,吸湿剤,のり剤を混合し,適度の粘ちゅう性を保つよう調節したものである.染料の選択および染色操作は原理的には浸染の場合と同様である.なせん加工の過半を占める綿,麻,レーヨンなどセルロース繊維類およびその混紡品では,直接染料,(可溶性)建染め染料アゾイック染料反応染料酸化染料などが用いられる.なせんには直接なせんのほか,抜染防染などの様式があり,また印捺の方法として,型紙なせん(平版),ブロックなせん(凸版),ロールなせん(凹版),スクリーンなせん(孔版)などがある.ロールなせん,スクリーンなせんは機械によって多色染めを連続的に行うもので,とくに後者は精緻な多色模様を高速染色することができる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む