日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナーナイ語」の意味・わかりやすい解説 ナーナイ語なーないごNanai ツングース語の一つ。ゴルディ語ともいう。中国東北部からロシアにかけて松花江(しょうかこう)下流・ウスリー川沿岸、それより下流のアムール川(黒竜江)地方に住む少数民族ナーナイ(自称)の言語。中国領内のナーナイ語はヘジェ語といい、漢字では赫哲語と書かれる。人口はロシアで1989年1万2000人、中国で1990年4300人。ロシアでナーナイ語を母語として使う者はその44.1%。口頭で使うほか、今日ロシアではロシア文字で書き記し、教科書、詩集なども出版されている。この言語の最古の記録は19世紀後半のものである。[池上二良][参照項目] | ツングース語 | ナーナイ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナーナイ語」の意味・わかりやすい解説 ナーナイ語ナーナイごNanai language アムール川流域および中国の富錦などに話されている言語で,ツングース語の一つ。話し手は旧ソ連領に約1万人,中国に約 1000人。他称はゴリド語 (ゴルジ語) 。 1931年ローマ字による表記法をもち,37年からはロシア文字で書かれるようになった。オルチャ語,オロッコ語と近い関係にある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by