ニクス(その他表記)Nix

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デジタル大辞泉 「ニクス」の意味・読み・例文・類語

ニクス(Nix)

冥王星の第2衛星。名はギリシャ神話の夜の女神ニュクス由来。2005年にハッブル宇宙望遠鏡で発見された。直径は40~60キロ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニクス」の意味・わかりやすい解説

ニクス
にくす
Nyx

ギリシア神話の女神。ギリシア語で「夜」を意味し、その擬人化されたもの。エレボスとともにカオス混沌(こんとん))から生まれ、エレボスとの間にアイテルヘメラをもうけた。またモイライ(運命)、タナトス(死)、ヒプノス(眠り)、ネメシス懲罰)、エリス争い)などの母ともされている。このような宇宙生成の神話にみられるニクスは、思弁的、抽象的な夜として理解されたが、一方で繰り返される自然現象としての夜の理解もあり、両方の概念が互いに入り混じっている。ニクスには具体的な崇拝も神話も見当たらない。

[伊藤照夫]

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世界大百科事典(旧版)内のニクスの言及

【NIEs】より

…1970年代の石油危機後の世界的な経済の低成長の中にあって,急速な経済成長を続ける発展途上国を指してOECD(経済協力開発機構)が新興工業国Newly Industrializing Countries(NICs。ニクス)と名付けた。アジアNICs(韓国,台湾,香港,シンガポール),ラテン・アメリカNICs(メキシコ,ブラジル),ヨーロッパNICs(ギリシア,ポルトガル,スペイン,ユーゴスラビア)の10ヵ国・地域が挙げられた。…

※「ニクス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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