ニミエ(その他表記)Nimier, Roger

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニミエ」の意味・わかりやすい解説

ニミエ
Nimier, Roger

[生]1925
[没]1962
フランス小説家。ドイツ占領下のフランスを舞台にした小説『剣』 Les Épées (1948) で文壇に出,『青い軽騎兵』 Le Hussard bleu (50) ,『愛と無』 Amour et Néaut (56) ,『ある愛の物語』 Histoire d'un amour (56) などを発表。 36歳で交通事故死。大胆な文体背後に深い絶望感をひそめる。実験的風潮に対立して伝統的なロマネスク (物語性) の流れを導入した点でも注目される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニミエ」の意味・わかりやすい解説

ニミエ
にみえ
Roger Nimier
(1925―1962)

フランスの小説家。第二次世界大戦後の参加(アンガージュマン)文学全盛時代に、皮肉で優雅な、スタンダール流の感情ドラマを追う作品を書いて、戦後世代の一代弁者とみなされた。第二次大戦に従軍する若者たちを描いた『青い服の軽騎兵』Le Hussard bleu(1950)や、新しい愛の習俗をとらえた『ある愛の歴史』(1953)などがある。

[瀧田文彦]

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