ニューウェストミンスター(読み)にゅーうぇすとみんすたー(英語表記)New Westminster

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ニューウェストミンスター
New Westminster

カナダ,ブリティシュコロンビア州南西端の都市。バンクーバーの東南東約 14km,フレーザー川河口から約 25kmさかのぼった地点にある。 1859年創設。初めクイーンズバロと呼ばれたが,のちビクトリア女王が現地名に改称。 59~66年まで,イギリス領ブリティシュコロンビアの首都であった。河港として発達し,大型船舶が自由に出入りできる。 1898年の大火から復興し,現在カナダの太平洋岸の港のなかで貨物取扱量の多い港の一つ。カナダで最も温和な気候を呈し,1月平均気温1℃,7月平均気温 18℃,年降水量 1500mm。製材業ほか,サケの漁獲と加工,果実や野菜の生産,醸造蒸留,造船,石油精製などが行われる。人口4万 3586 (1991) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ニュー・ウェストミンスター
にゅーうぇすとみんすたー
New Westminster

カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州南西部の都市。バンクーバー東南東19キロメートルのフレーザー川沿岸に位置する。人口5万4656(2001)。1859年から66年まで、イギリス直轄植民地のブリティッシュ・コロンビアおよびバンクーバーの首都であった。1921年に鉄道および港湾施設が完成してから発展し、フレーザー川下流の商業中心地となる。魚貝類加工、木材加工のほか、鉄鋼製品、造船工業も発達している。

[山下脩二]

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