ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニューギニア史」の意味・わかりやすい解説 ニューギニア史ニューギニアし ヨーロッパ人の来航以前は,住民のパプア人やメラネシア人は原始的農耕に従事していた。 1527年スペイン人 J.メネセスが来航,46年オルティス・デ・レテスがノバ・ギネアと命名し,スペイン領有を宣言。 1660年オランダ東インド会社が領有を主張。 18世紀には列強の艦隊が相次いでこの海域を調査,やがてイギリス東インド会社の独占地域になった。 1828年オランダが同島西部を併合,1920年オランダ領東インドの特別州になった。 19世紀末ドイツはこの海域へ活発に進出し,1884年同島北東部などを併合。それに対抗して同年イギリスが同島南東部を併合,1906年オーストラリア連邦准州としてパプアと改称した。第1次世界大戦後旧ドイツ領はオーストラリアの国際連盟委任統治領となり,第2次世界大戦中日本が大部分を占領したが,46年オーストラリアの国際連合信託統治領となった。またインドネシアが西イリアンと呼ぶオランダ領西ニューギニアはインドネシア (旧オランダ領東インド) の独立 (1946) 後も,オランダが支配していたが,60年インドネシアの西イリアン武力解放が行われ,62年オランダも事後承認し,住民投票の結果,69年インドネシアに帰属。 75年ニューギニア島の東半分 (オーストラリア領の旧パプアと同信託統治領の旧ニューギニア) は,パプアニューギニアとして独立,イギリス連邦に加盟した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by