ネコハエトリ(その他表記)Carrhotus xanthogramma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネコハエトリ」の意味・わかりやすい解説

ネコハエトリ
Carrhotus xanthogramma

クモ綱クモハエトリグモ科。雌の体長 1cm前後,雄はやや小さい。頭胸部黒色で,胸部に白毛による側斑がある。腹部は淡黄褐色,灰色,黒色などの毛が密生し,全体として薄茶色の地に黒色の正中条斑があるようにみえる。平地から山地にかけて草や低木の葉上に普通にみられ,巧みにジャンプしてハエなどの昆虫を捕える。市街地の庭木植込みにもいる。ヨーロッパから日本まで広く分布する。房総半島や三浦半島の各地にある民間伝承のクモのけんか遊び (ホンチ遊びなど) に使用されるのは本種である。 (→ハエトリグモ )

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小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「ネコハエトリ」の解説

ネコハエトリ
学名:Carrhotus xanthogramma

種名 / ネコハエトリ
解説 / 都市にも多く庭木や草むらによく見られます。ジャンプしてえものをとらえます。
目名科名 / クモ綱∥クモ目|ハエトリグモ科
体の大きさ / 7~10mm
分布 / 北海道~南西諸島
成虫出現期 / 4~7月

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世界大百科事典(旧版)内のネコハエトリの言及

【ハエトリグモ(蠅虎)】より

…繁殖期には雄は雌の前で求愛ダンスを踊り,また雄どうしが出合うと威嚇・誇示行動をとり優劣を競う種類が多い。日本各地にはこの習性を利用した遊び,すなわちネコハエトリCarrhotus xanthogrammaの雄を闘わせる遊びがある。このためネコハエトリには多くの方言がある。…

※「ネコハエトリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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