のしの下村(読み)のしのしたむら

日本歴史地名大系 「のしの下村」の解説

のしの下村
のしのしたむら

[現在地名]松前郡松前町字茂草

近世の一時期存在した村。シャクシャインの戦に関連して「津軽一統志」に「のしの下 家拾軒」、あるいは「雨たれ石」に続けて「のしの下との間に舟澗あり」「野志(し脱)田村 川有」とある。元禄郷帳には西在のうちに「のしの下村」と「もくさ村」がみえ、元禄国絵図では「もくさ村」のみみえる。享保十二年所附には同村と「野志の下村」が載り、宝暦八年(一七五八)の「津軽紀聞」には茂草村とともに「のしの志田村」七、八軒とあり、以後史料に村名はみえない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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