日本歴史地名大系 「志田村」の解説 志田村しだむら 山梨県：北巨摩郡双葉町志田村[現在地名]双葉町志田茅（かや）ヶ岳南麓に続く釜無川左岸の氾濫原に位置する。集落は古くは字中島（なかじま）付近にあったが、水害のため山麓に近い字深（ふかまち）の現在地に移ったという（塩崎村誌）。慶長古高帳に村名がみえ、高五〇四石余、幕府領、ほかに大明神（船形神社）領七石余、荒神領四石余。慶長一〇年（一六〇五）の検地帳（県立図書館蔵）では麦田五町六反余・上田四町五反余・中田三町三反余・下田九反余、中畑二反余・下畑二町四反余・下々畑一町八反余、屋敷五反余。 志田村しだむら 佐賀県：藤津郡塩田町志田村[現在地名]塩田町大字久間（くま）字南志田（みなみしだ）・北志田（きたしだ）・光武（みつたけ）杵島（きしま）郡と隣接し、現塩田町の最北東部にある。慶長絵図に「志田 塩田ノ内」とある。藩政時代は蓮池（はすのいけ）領。村内に陶山（とうざん）社と志田神社がある。陶山社の祭神は蓮池藩祖鍋島直澄。直澄が藩内産業開発のため、この地に製陶業を創設し、住民がその恩恵に浴したため陶業の神として祀ったものである（大字久間内の東山・西山・中通にも陶山社がある）。 志田村しだむら 愛知県：渥美郡田原町志田村[現在地名]田原町西神戸（にしかんべ）新美（にいのみ）村の南方、汐（しお）川を隔てた対岸にあって、南は水川（みずがわ）村・大草（おおくさ）村と境を接する。天保三年（一八三二）頃、田は六町一畝余、畑は三町八反一畝余（地方秘録）。慶長六年（一六〇一）以来の田原藩領で、明治一一年（一八七八）に東（とう）ヶ谷（や）・谷（や）ノ口（くち）・本前（もとまえ）・水川・新美・赤松（あかまつ）・青津（あおづ）・市場（いちば）・漆田（うるしだ）の九ヵ村と合併して神戸村となり、同一五年新美・赤松の二ヵ村とともに分立し西神戸村となる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
